妊娠悪阻で入院

妊娠成立が7週目、その辺りからつわりっぽい症状が出始めました。

 

9週目になると、体重が1週間で3kg以上の減量、水も飲めないほどの嘔気、1時間どことか、20分に一回くらいの嘔吐・嗚咽の悪阻が襲ってきました。

 

妊娠悪阻の基準を満たしすぎていたため(笑)、9週目に入った日から10日間入院しました。

 

何も食べられないので絶食管理です。水は薬(アスピリン)を飲む時だけ少し摂取するだけで、後は24時間の持続点滴。

また、ベッドで横になっている時間が長くなるので、下肢静脈血栓症のリスクが上がります。

ただでさえ血が固まりやすいので、入院中は朝・夜にヘパリンカルシウムという、アスピリンとはまた違った作用機序を持つ血液サラサラ系の皮下注射をしました。

二の腕に打ったり、打つところないくらい青痣ができると太腿に打ったりしました。

 

退院する頃にはシャブ漬けの様な腕に><!!

退院後はアザが消えるまで長袖を着ていました。

 

 

何が辛かったかって、これ不育症とは関係ないですが、24時間の点滴です!!

 

食べられない飲めない分水分を全て点滴から入れるので、点滴だけで2.5〜3L投与されるんです!!

トイレがとにかく近い!!

1〜2時間に最低1回はトイレへ。

それ以外に吐きたくて吐きたくてトイレ。もうトイレに住みたいくらい(笑)

 

そんな状態が1週間続きましたが、徐々におかゆから食べていって少しづつ良くなり、軽めのご飯が食べられるようになって退院しました。

 

 

今思い出しても過酷だった・・・。出産より辛かったんではないかと思いました。

 

 

退院してからは自宅内で動いたり、退院後1週間して職場復帰もしたのでヘパリンの注射は無くなりました。

それ以降もアスピリンは内服継続しています。

動いてふくらはぎを動かすって本当に大事ですね。第二の心臓と言われるだけのことはあります。

 

 

次は妊娠中期の過ごし方について書きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

不育症 妊娠中の経過(初期)

不育症の妊娠経過って他と違うの?

 

と思われるかも知れませんが、

 

7週前後で胎児心拍が確認された後は、普通の妊婦さんと同じです!

違う点は一つだけ。薬(人によってはヘパリン注射も)を飲み続けることです。

 

妊婦検診も4週に1度です。

 

ただ、初めての妊娠でこっちは気がかりで仕方ない(笑)

 

血液をサラサラにするってことは出血しやすいのでは!?

とか、

薬が効いてるかどうかはどうやって見るの!?

など。

 

でもご安心ください。アスピリンも低容量なので、そんなビックリするくらい血液が固まらないわけではありません。

 

 

私自身看護師をしていたので、内服薬の効能については理解しているつもりでしたが、、、

 

自分の身になってみるとやはり気にしてしまいます(笑)

検索魔になってました。

 

念のため転ばないようにとか、急に太らないようにとか、普通の妊婦が気をつけていることは一通り気をつけました、が・・・。

 

なんと、つわりが酷く、妊娠悪阻で入院になってしまいます。。。

 

 

次は妊娠悪阻で入院中の経過についてお話ししていきます。

不育症の治療はなにをするの?

不育症の治療ってどんなのを想像しますか?

 

 

有名なのは、

「低容量アスピリンの内服」

「ヘパリン自己注射」

です。

 

かくいう私も、この低容量アスピリン内服にて妊娠、出産ができました。

でも、みんながみんなこの治療をするわけではありません。

 

 

不育症の治療は、まず不育症の原因がなにに当たるかで変わります。

 

大まかにわけて4つ。

抗リン脂質抗体症候群などの血液凝固異常

②子宮の形が正常とは違う子宮形態異常

③内分泌異常

④夫婦染色体構造異常

 

この4つの原因によって治療内容が変わります。

 

今回は私が治療した内容のお話をさせていただくので、①の原因に対する治療内容を紹介しますね。

 

 

 

私の場合は、赤ちゃんができると血栓を作ってしまうという状態だったので、

「妊娠する前から血栓ができにくい=血液をサラサラにする治療」

をしてきました。

 

まずは毎日基礎体温を測ります。

生理が周期的に来る方は予測しやすいと思いますが、私は生理不順だったので排卵日の予測が難しく、毎日基礎体温をつけていました。

といっても、私は夜勤をする職業だったため、夜勤の日は仮眠中に測った体温だったりであんまりあてにならなかったかもしれませんが、、、。

 

それでも、大体この辺りだ!ってのがグラフでわかるんですよね。

 

ちなみに私は確実に知りたかったので、排卵検査薬を買ったこともありました。

 

で、その排卵日(と予測される日)からアスピリンを飲み始めるんです。

※先生によっては、前回の生理開始日より21日目から内服、とする方もいらっしゃいます。まぁ大体、その日あたりが排卵日になるわけですね。

 

もしうまく妊娠できなかったら、生理が来た日から内服中止。次の排卵予定日からまた薬を飲み始める、と言った感じで自然妊娠でトライしていきます。

 

 

なんだ、薬飲むだけじゃん!

 

と思う方もいるかもしれませんが、妊娠できなかった月は、

 

薬を飲んでいるのに妊娠できないんだ、、、。

 

って、意外と今まで以上の悲しみがずっしり乗っかってきます。

 

この治療でほんとに妊娠できるのかな?

血液サラサラにして赤ちゃん大丈夫なのかな?

また来月も同じこと繰り返すんだな、、。

 

とか、頭の中でぐーるぐーる回るわけです。

 

 

でも赤ちゃんが欲しい!と思い続け、

診断を受けて薬を貰ってから6か7回目あたりの排卵で妊娠できました!

 

 

ちょっと前までは、こんな薬を飲むだけで妊娠できるのか、と思ってたのに、

薬飲むと妊娠できるんだ

と分かると、心底ホッとしたのを覚えています。

 

 

妊娠が成立するまでの経過はこのような感じです。

 

 

 

次は、妊娠中の経過について書いて行きたいと思います。

不育症検査ってなにをするの?

不育症検査とはどんなことをするのか、私が大学病院で実際に受けた検査内容を覚えている限りで書いていきますね。

 

①採血(10本近く採ります)

②経膣超音波エコー(この時子宮がん検査、性感染症検査もします)

③尿検査

 

私が実施した大まかな検査はこの3つです。

 

10本くらい摂るこの採血検査で、とにかくいろんなことがわかるんです。

ただ、この採血検査がミソ。保険適応外なんです!!!

 

というか、不育症の検査費用は保険適応外がほとんど!

そのため、検査だけで終わった日の合計金額は約3万円・・・。

検査だけで3万円・・・。泣

 

ちなみに、この検査内容で原因がわからない場合は、

・夫婦染色体検査(血液検査)

・子宮卵管造営検査

MRI

・子宮鏡検査

なども受けるようです。

 

この検査結果を踏まえて、医師が総合的に判断し、不育症であるかないかの診断を下します。

 

 

結果、私の場合は「血液凝固異常による不育症」でした。

日常生活は問題なく過ごすことが出来ますが、妊娠をした時に血液が固まりやすく、微小血栓を形成してしまうとのことです。それが胎盤や臍帯に詰まることで赤ちゃんに血液がいかず、結果赤ちゃんが育たないという状態とのことでした。

 

採血だけでそんなことがわかるのか・・・。すごい。

 

原因がわかるだけでも、検査したかいがありました。

 

 

 

次の記事には不育症の治療内容について書きたいと思います。

 

不妊症と不育症の違いは?

不妊症と不育症の違いについて、簡単にお話しします。

 

不妊症は、

「避妊していないのに一定期間(定義では1年)妊娠しないもの」

を指します。

そのため、妊娠自体が出来ない状態のことをいいます。

 

不育症は、

「妊娠はするが、流産・死産を繰り返し生児を得られない状態」

のことを指します。

胎嚢が確認される前の流産はカウントされません。

 

そもそもの違いは、不育症は妊娠はできるのです。

しかし、「胎児が育たない」のです。

 

不育症は一つの病気というよりも、いろんな症状を含めた総称です。

 

例えば、流産(妊娠22週未満の分娩)を2回以上繰り返す、死産、新生児の生後1週間以内での死亡、なども不育症に含まれます。

そして、2回以上の流産を反復流産、3回以上の流産を習慣流産と呼んでいます。

 

 

私の場合は、2回連続で胎嚢確認後7週目で心拍が確認されず流産をしたため「反復流産」ということになります。

 

けど妊娠初期の流産って、胎児の染色体異常が原因で誰にでも起こる可能性があります。

そのため、2回目の流産で「不育症かも?」と疑ってくれる産科医は少ないかもしれません。

 

例え3回連続で流産してしまったとしても、それが「今回もたまたまかもしれません」と言われてしまえばそこで終了。

 

なので、実際に不育症と診断されるまでの道のりが長いんです。

 

私はたまたま2回の流産で不育症検査を受けられた人ですが(同じような流産を2回しているからかもですが)、流産する又は手術(子宮内容除去術)を受けるのは身体的にも、特に精神的にやられます。

 

だって、妊娠してお腹に赤ちゃんがいるのだから。

 

もちろん妊娠できない不妊症だって相当辛いと思います。でも不育症はお腹に赤ちゃんがいるんです。でも、育ててあげられない。

 

私は何度も自分を責めました。なんで育ててあげられないんだろうって。

他のみんなに出来て、なぜ自分には出来ないのか。赤ちゃんが可哀想。次に妊娠してもまた手術するのかな。なんてネガティブなことばかり考えてしまって。

 

 

負のループですよ。ほんと。

 

 

でも、不妊症と同じく不育症も治療できるんです!

 

 

次は大学病院での不育症検査についてお話ししたいと思います。

不育症ってなに?

はじめまして!

現在第二子妊娠中の30代ママです。

 

とろこでみなさん、不育症って知ってますか?

3年ほど前に某産科系医療ドラマで不育症を取り上げてくれてから、少しずつですが知名度は高くなりつつあるようですが。

実際にどんな症状なのか知っている方は少ないと思います。

 

妊娠のしやすさって人それぞれです。生理が定期的に来る人もいれば、私のように30〜45日周期の不定期で生理が来る人もいます。これだけでも排卵時期が予測しにくいので、定期的に来る人よりも妊娠は「しにくい」に入ってしまうかもしれません。

でもこれだけならまだマシ。基礎体温をつけることである程度予測ができるからです。

 

しかしながら、これは妊娠するまでの妊活の段階の話です。

 

では不育症とはどんな状態なのか。不妊症との違いは?

 

次の記事で、不妊症と不育症の違いをお話ししたいと思います。